
「Stable Diffusionでどんな画像が作れるの?」「自分好みのイラストを生成したいけど、どのモデルを使えばいいかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか。Stable Diffusionの魅力は、目的に合わせて「モデル」を切り替えることで、生成する画像のスタイルを自由自在に変えられる点にあります。しかし、モデルの種類は非常に多く、初心者にとってはどれを選べば良いか迷ってしまうことも多いでしょう。この記事では、Stable Diffusionのモデルの基本的な知識から、あなたにぴったりのモデルを見つけるための選び方のポイント、具体的なダウンロード方法まで、わかりやすく徹底解説します。この記事を読めば、もうモデル選びで迷うことはありません。最高のAIイラスト制作を始めましょう。
【この記事でわかること】
- Stable Diffusionのモデルの基本的な特徴
- おすすめの人気モデル一覧
- Stable Diffusionモデルの選び方とポイント
- Stable Diffusionモデルのダウンロード方法
- Stable Diffusionモデルの追加学習とマージ方法
- Stable Diffusionモデルの商用利用とライセンス
- Stable Diffusionモデルに関するよくある質問
Stable Diffusionのモデルとは?基本的な特徴を解説
Stable Diffusionにおける「モデル」とは、AIが画像を生成する際に基礎となる、学習済みのデータファイルのことです。このモデルを切り替えるだけで、生成される画像の画風や雰囲気を、まるで魔法のように変えることができます。
例えば、あるモデルは写真のようにリアルな人物像を得意とし、別のモデルは可愛らしいアニメ風のキャラクター生成に特化しています。このように、作りたい画像のイメージに合わせてモデルを選択することが、理想の作品を生み出すための第一歩となるのです。
モデルは、Stability AI社が公式に提供しているものの他に、世界中のユーザーが独自のデータで追加学習させて作成した「派生モデル」が数多く存在します。そのため、非常に多様なスタイルの画像生成が可能になっており、これがStable Diffusionの大きな魅力の一つとなっています。



Stable Diffusionでおすすめの人気モデル一覧
Stable Diffusionには、世界中のクリエイターが開発した数え切れないほどのモデルが存在します。ここでは、その中でも特に人気があり、多くのユーザーから支持されているおすすめのモデルを「リアル(実写)系」「アニメ・イラスト系」「特化型」「背景・風景」「SDXL対応」の5つのカテゴリーに分けてご紹介します。それぞれのモデルには得意なスタイルがありますので、あなたが作りたい画像のイメージに合うものを探してみてください。きっと、お気に入りのモデルが見つかるはずです。
リアルな写真生成に最適なモデル
まるで本物の写真と見間違えるほど、精巧でリアルな画像を生成したい方には、実写系に特化したモデルがおすすめです。これらのモデルは、人物の肌の質感や髪の毛一本一本、光の当たり方まで忠実に再現することを得意としています。特に、アジア系の人物を自然な雰囲気で生成できるモデルは人気が高いです。ここでは、多くのユーザーに利用されている代表的なリアル系モデルを紹介します。
モデル名 | 特徴 |
yayoi_mix | 可愛らしい日本人やアジア人女性の生成に強い |
Beautiful Realistic Asians (BRA) | リアルなアジア人、特に美女の生成に特化 |
chilled_remix | リアルなアジア系美少女の生成が得意 |
epiCRealism XL | SDXLベースで、非常に高品質な写真風の画像生成が可能 |
アニメ・イラスト作成向け人気モデル
アニメのワンシーンのようなイラストや、かわいいキャラクターを描きたい場合には、アニメ・イラスト系のモデルが最適です。これらのモデルは、それぞれ独特の画風を持っており、淡いパステル調のイラストから、はっきりとした線画が特徴的なアニメ塗りまで、幅広い表現が可能です。同じプロンプト(指示文)でも、使用するモデルによって全く異なる雰囲気の作品に仕上がるのが、このカテゴリーの面白いところです。ここでは、アニメ・イラスト制作で人気の高いモデルをいくつかご紹介します。
モデル名 | 特徴 |
Counterfeit-V3.0 | 高品質で鮮やかなアニメ風イラストが得意 |
Animagine XL V3.1 | 高品質なアニメ塗りのイラスト生成に強いSDXLモデル |
MeinaMix | 淡い色合いが特徴で、アニメとリアルの中間のような作風 |
blue_pencil-XL | SDXLベースで、細かい部分まで描写されるアニメ調モデル |
特定スタイルに特化したモデルの紹介
Stable Diffusionのモデルの中には、特定のスタイルや画風を追求するために作られた「特化型モデル」も数多く存在します。例えば、特定のゲームキャラクターや、ジブリ作品のような独特な世界観、あるいは水彩画のようなアナログな風合いを再現することに特化したモデルなどです。こうした特化型モデルを使えば、より具体的でニッチな表現も可能になります。自分の「好き」を追求したい方は、ぜひ様々な特化型モデルを探してみてください。ここでは、その一例を紹介します。
モデル名 | 特徴 |
Pastel-Mix | 水彩画のような淡く美しい画風のイラストを生成 |
Ghibli Diffusion | スタジオジブリ作品のようなノスタルジックな雰囲気を再現 |
Dark Sushi Mix | 繊細な線画と印象的な目の描写が特徴的なアニメ調モデル |
背景や風景に適したモデル
キャラクターだけでなく、美しい背景や壮大な風景を描きたい場合にも、それに特化したモデルが存在します。これらのモデルは、幻想的なファンタジーの世界から、現実にあるかのような都市の景観、あるいは静かな自然の風景まで、幅広いシーンの生成を得意とします。キャラクターを際立たせるための背景として、また、背景そのものを主役とした一枚絵として、様々な用途で活用できます。背景にこだわりたい方は、これらのモデルを試してみてはいかがでしょうか。
モデル名 | 特徴 |
DreamShaper | リアルな人物からファンタジーな風景まで幅広く対応 |
Openjourney | 多様なスタイルの風景や環境の生成が可能 |
7th anime v3 | アニメ風の美しい風景描写に優れたモデル |
Cosmic Landscapes | LoRAモデルで、幻想的な宇宙風景の生成に特化 |
SDXL対応の最新モデル
SDXL(Stable Diffusion XL)は、従来のモデルよりも高解像度で高品質な画像を生成できる、新世代のベースモデルです。このSDXLを基に作られたモデルは、より複雑な指示にも対応しやすく、人物の手の破綻などが起こりにくいという特徴があります。最新の技術に触れたい方や、よりクオリティの高い作品作りを目指す方には、SDXL対応モデルがおすすめです。これから主流になっていく可能性も高いため、ぜひチェックしておきましょう。
モデル名 | 特徴 |
Juggernaut XL | 人物、動物、風景など、リアルな表現に優れた人気SDXLモデル |
Animagine XL | 高品質なアニメイラストを生成できる定番のSDXLモデル |
RealVisXL V4.0 | 写真のようにリアルな画像を生成することに特化したSDXLモデル |
Pony Diffusion V6 XL | クオリティの高いアニメ系イラストを生成できるSDXLモデル |



Stable Diffusionモデルの選び方とポイント
数多くのモデルの中から、自分に最適なものを見つけ出すには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。「どんな画像を作りたいか」という目的を明確にすることはもちろんですが、それ以外にも確認すべき点があります。ここでは、初心者の方がモデル選びで失敗しないための5つの重要なポイントを解説します。これらのポイントを参考にすれば、膨大なモデルの海の中から、あなたの創作活動にぴったりの羅針盤となるモデルがきっと見つかるでしょう。
ベースモデルの種類と特徴を確認する
多くの派生モデルは、Stability AIが開発した公式の「ベースモデル」を基に作られています。主なベースモデルには「SD1.5」や、より新しい「SDXL」などがあり、どちらを基にしているかで性能や特徴が異なります。例えば、SDXLベースのモデルは高解像度な画像生成が得意ですが、その分、高いPCスペックを要求される傾向があります。自分が使っている環境や、作りたい画像のスタイルに合わせて、どのベースモデルから派生したものかを確認することが大切です。
利用可能な計算リソースを考える
Stable Diffusionで画像を生成するには、PCの計算能力、特にGPUの性能が重要になります。モデルによっては、多くのGPUメモリ(VRAM)を必要とするものがあります。特にSDXLなどの高性能なモデルは、古いPCやスペックの低いPCでは動作が遅くなったり、エラーが出たりする可能性があります。モデルをダウンロードする前に、そのモデルが推奨するPCスペックやVRAM容量を確認し、自分の環境で快適に動作するかを考えることが重要です。
コミュニティの活発さをチェックする
人気のあるモデルは、多くのユーザーが利用しているため、情報交換が活発なコミュニティが存在することが多いです。モデルを配布しているサイト(Civitaiなど)のコメント欄や、SNSなどで作例や使い方、おすすめのプロンプトなどが共有されています。コミュニティが活発だと、わからないことがあった時に解決策を見つけやすかったり、新しい表現のヒントを得られたりするメリットがあります。多くの人に使われている定番モデルから試してみるのも、初心者にはおすすめです。
追加学習・マージのしやすさを検討する
Stable Diffusionの面白い点の一つに、モデル同士を掛け合わせる「マージ」という機能があります。これにより、異なるモデルの良いところを組み合わせた、自分だけのオリジナルモデルを作成できます。また、特定のキャラクターや画風を追加学習させる「LoRA(ローラ)」という技術も広く使われています。将来的にこうしたカスタマイズに挑戦したいと考えているなら、他のモデルやLoRAとの相性が良く、マージや追加学習がしやすいと評判のモデルを選ぶと良いでしょう。
生成可能な画像の解像度に注意する
モデルによって、綺麗に出力できる画像の推奨サイズ(解像度)が異なります。例えば、古い「SD1.5」ベースのモデルは512×512ピクセルや512×768ピクセルが基本ですが、新しい「SDXL」ベースのモデルでは1024×1024ピクセルのような、より大きなサイズでの生成が基本となります。推奨サイズから大きく外れた設定で画像を生成しようとすると、構図が崩れたり、画質が劣化したりする原因になります。作りたい画像の大きさを考え、それに合ったモデルを選ぶようにしましょう。



Stable Diffusionモデルのダウンロード方法
使ってみたいモデルが決まったら、次はいよいよモデルを自分のパソコンにダウンロードして導入するステップです。モデルは、主に「Hugging Face」や「Civitai」といったウェブサイトで公開されており、誰でも無料でダウンロードできます。 ここでは、代表的な2つのサイトからモデルをダウンロードし、Stable Diffusion Web UIに導入するための具体的な手順を解説します。手順通りに進めれば、初心者の方でも簡単にお気に入りのモデルを追加できますので、安心してください。
Hugging Faceを利用したダウンロード
Hugging Faceは、AIの研究者や開発者が集まる大規模なプラットフォームで、公式のStable Diffusionモデルもここで配布されています。まず、Hugging Faceのサイトにアクセスし、検索バーで探しているモデル名を入力します。モデルのページを見つけたら、「Files and versions」タブをクリックし、ファイル一覧の中から「.safetensors」または「.ckpt」という拡張子のファイルを探してダウンロードします。これらのファイルがモデル本体になります。
Civitaiからモデルを取得する方法
Civitaiは、ユーザーが作成した多種多様なモデルが共有されている、Stable Diffusionユーザーにとって必須のサイトです。 サイトにアクセスすると、たくさんの画像が並んでいるので、直感的に好みの画風を探すことができます。気に入った画像をクリックすると、その画像の生成に使われたモデルのページに移動します。ページ内にある「Download」ボタンを押すだけで、モデルファイル(主に.safetensors形式)を簡単にダウンロードできます。
モデルを導入する具体的な手順
モデルのダウンロードが完了したら、次はStable Diffusion Web UIに導入する作業です。導入方法はとてもシンプルです。
- モデルファイルを選ぶ
- 利用規約を確認する
- モデルをダウンロードする
- 指定のフォルダに配置する
- Web UIでモデルを選択する
この手順で、新しいモデルをWeb UIに認識させ、画像生成に利用できるようになります。ダウンロードしたモデルファイルは、サイズが大きいことが多いので、PCの空き容量には注意してください。
ダウンロードしたモデルの適切な配置方法
ダウンロードしたモデルファイル(.safetensorsや.ckpt)は、正しいフォルダに配置する必要があります。Stable Diffusion Web UIをインストールしたフォルダの中にある「models」フォルダを探し、さらにその中にある「Stable-diffusion」というフォルダに、ダウンロードしたファイルを移動させてください。ファイルを正しい場所に配置したら、Web UIの画面を再読み込みするか、チェックポイント選択欄の横にある更新ボタンを押します。すると、追加したモデルがリストに表示され、選択できるようになります。



Stable Diffusionモデルの追加学習とマージ方法を解説
Stable Diffusionの基本に慣れてきたら、次は一歩進んだカスタマイズに挑戦してみましょう。既存のモデルに「追加学習」をさせたり、複数のモデルを「マージ(結合)」したりすることで、さらに自分好みの画像を生成することが可能になります。例えば、特定のキャラクターや画風を再現したい場合は追加学習が有効ですし、複数のモデルの長所を組み合わせたい場合はマージが便利です。さらに、「ControlNet」という拡張機能を使えば、キャラクターのポーズを細かく指定することもできます。これらのテクニックを使いこなせば、あなたの創造性は無限に広がるでしょう。ここでは、それぞれの方法について、初心者にも分かりやすく解説していきます。
特定画像スタイルを反映させるための追加学習
「このイラストレーターさんのような雰囲気の絵が描きたい」「自分のオリジナルキャラクターを色々なポーズで見てみたい」そう思ったことはありませんか。それを可能にするのが「追加学習」という技術で、特に「LoRA(Low-Rank Adaptation)」が有名です。
LoRAは、比較的少ない計算量で、ベースとなるモデルに新しい画風やキャラクターの情報を覚えさせることができます。例えば、好きなアニメ風のイラストを10枚ほど用意してLoRAで学習させれば、そのアニメの雰囲気をまとった画像を生成できるようになります。これにより、既存のモデルだけでは表現しきれなかった、あなただけのオリジナルスタイルを追求することが可能になるのです。
モデル同士をマージする手順とメリット
モデルの「マージ」とは、異なるモデルを組み合わせて新しいモデルを作ることです。この機能の最大のメリットは、それぞれのモデルが持つ長所を「いいとこ取り」できる点にあります。
例えば、「リアルな背景が得意なAモデル」と「可愛いアニメキャラクターが得意なBモデル」をマージすれば、「リアルな風景の中にいる可愛いアニメキャラクター」といった、両方の特徴を兼ね備えた画像を生成しやすくなります。Stable Diffusion Web UIには「Checkpoint Merger」というマージ専用の機能があり、どのモデルをどれくらいの割合で混ぜるか(マージ比率)をスライダーで直感的に調整しながら、あなただけの最強のモデルを創り出すことができます。
Controlnetを活用したポーズ指定方法
「キャラクターに好きなポーズを取らせたいのに、プロンプトだけではうまくいかない」という悩みを解決するのが、拡張機能の「ControlNet」です。ControlNetは、参照する画像から骨格や輪郭、奥行きといった情報を抽出し、その構図を維持したまま新しい画像を生成する技術です。
例えば、棒人間がポーズをとっている簡単なイラストを読み込ませるだけで、そのポーズ通りのキャラクター画像を生成できます。これにより、これまで偶然に頼りがちだった複雑なポーズや構図を、驚くほど正確にコントロールすることが可能になります。思い通りの構図でイラストを生成したいなら、必須のツールと言えるでしょう。



Stable Diffusionのモデルは商用利用可能?ライセンス確認方法
Stable Diffusionで生成した画像をブログやSNS、商品などに使いたいと考える方も多いでしょう。しかし、その前に必ず確認しなければならないのが「ライセンス」です。モデルにはそれぞれ利用規約が定められており、商用利用が許可されているものと、されていないものが存在します。ライセンスを確認せずに無断で商用利用してしまうと、思わぬトラブルに発展する可能性もあります。安心して創作活動を楽しむためにも、モデルのライセンスを正しく理解し、ルールを守って利用することが非常に重要です。ここでは、公式モデルと派生モデル、それぞれのライセンス確認方法と注意点を解説します。
公式モデルの商用利用規約について
Stability AIが提供している公式のStable Diffusionモデル(例:SDXL 1.0など)は、「CreativeML OpenRAIL-M」や新しい「Stability AI Community License」といった特定のライセンスに基づいて配布されています。 これらのライセンスは、基本的に商用利用を許可していることが多いですが、いくつかの禁止事項が定められています。 例えば、法律に違反するような画像の生成や、個人を傷つけるような目的での使用は固く禁じられています。モデルのバージョンによってライセンス内容が変更される可能性もあるため、利用する前には必ず公式サイトなどで最新の規約を確認するようにしましょう。
派生モデルのライセンスを確認する方法
ユーザーが作成した「派生モデル」の商用利用の可否は、そのモデルの作者が設定したライセンスによって決まります。「Civitai」のようなモデル共有サイトでは、各モデルのダウンロードページにライセンスに関する情報が明記されているのが一般的です。 多くの場合、「Allow Commercial Use」という項目があり、「Yes」「No」「With restrictions(制限付きで可)」などで示されています。また、クレジット表記(作者名の記載)が必要か、マージしたモデルの再配布は可能か、といった詳細なルールも記載されていることがあります。これらの情報をよく読み、作者の意向を尊重して利用することが大切です。
著作権や権利関係で注意すべきポイント
Stable Diffusionのモデルを利用する上で、ライセンスと並んで注意が必要なのが著作権です。特に、実在する人物の写真や、特定の著作権で保護されたキャラクターのイラストを無断で学習させたモデルやLoRAを使用する場合、肖像権や著作権の侵害にあたるリスクが非常に高くなります。また、生成した画像が既存の作品と偶然にも酷似してしまった場合も、問題となる可能性があります。トラブルを未然に防ぐためには、学習データの素性がはっきりしているモデルを選び、他者の権利を侵害する可能性のある画像の生成や公開は避けるべきです。特に商用利用を考えている場合は、細心の注意を払いましょう。



Stable Diffusionのモデルに関するよくある質問
ここでは、Stable Diffusionのモデルに関して、初心者の方が特につまずきやすい質問とその回答をまとめました。「モデルの切り替え方が分からない」「商用利用についてもっと詳しく知りたい」「著作権は本当に大丈夫なの?」といった疑問は、多くの人が抱くものです。これらの疑問を解消し、安心してStable Diffusionを使えるように、一つひとつ分かりやすく解説していきます。困ったことがあったら、まずはここを確認してみてください。
モデルの切り替え方法がわからない場合
Stable Diffusion Web UIでモデルを切り替える操作は非常に簡単です。画面の左上にある「Stable Diffusion checkpoint」という表示の横の、下向き矢印がついたボタンをクリックしてください。すると、あなたがダウンロードして所定のフォルダに配置したモデルの一覧が表示されるので、その中から使いたいモデルを選ぶだけで切り替えは完了します。もし、ダウンロードしたはずのモデルが一覧に表示されない場合は、モデルファイル(.safetensorsなど)を「stable-diffusion-webui」フォルダ内の「models」→「Stable-diffusion」というフォルダに正しく配置できているか、再度確認してみましょう。
モデルの商用利用について
モデルを商用利用できるかどうかは、一言で言うと「モデルによります」。全てのモデルが一律のルールで運用されているわけではなく、モデルの作者がそれぞれライセンスを設定しています。そのため、利用したいモデルが見つかったら、必ずCivitaiなどの配布ページでライセンス情報を確認する習慣をつけましょう。「Allow Commercial Use: Yes」と明記されていれば商用利用可能ですが、「No」の場合は禁止です。 ライセンスが不明なモデルや、少しでも不安に感じるモデルは、商用目的での使用は避けるのが賢明です。
モデルの著作権は大丈夫?
AIによって生成された画像の著作権については、現在、世界中で議論が進んでいる最中で、まだ法的に確立された見解はありません。基本的には、AIが自動生成しただけのものには著作権は発生しにくいと考えられていますが、人間が創作的な意図をもって大幅な修正を加えた場合は、その部分に著作権が認められる可能性があります。
より注意すべきなのは、元となるモデルの学習データです。著作権で保護された画像を無断で学習したモデルを使うと、生成した画像が著作権侵害と見なされるリスクがあります。安全に楽しむためには、クリーンなデータで学習されたことが明らかなモデルを選ぶことが重要です。AIと著作権の関係については、文化庁のウェブサイトでも情報が公開されているため、そちらも参考にしてください。



まとめ:用途に応じたStable Diffusionモデルを選ぼう
この記事では、Stable Diffusionのモデルについて、基本的な知識からおすすめモデル、選び方のポイント、さらには応用的な使い方やライセンスといった重要な注意点まで、幅広く解説してきました。
Stable Diffusionの最大の魅力は、膨大な数のモデルの中から自分の目的に合ったものを選び、時にはマージや追加学習でカスタマイズすることで、無限の表現が可能になる点にあります。リアルな実写風から可愛らしいアニメ調まで、あなたが思い描く世界を自由に創造できるのです。
ただし、その自由にはライセンスや著作権を遵守するという責任も伴います。本記事を参考にして、ルールを守りながら安全に、あなただけの最高の作品作りを楽しんでください。



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